転職の最初の電話が突然かかってきても、 その場で無理に長く話す必要はありません。 周囲の状況を確認し、必要なら折り返せば大丈夫です。
「知らない番号から電話が来たけれど、企業だったらどうしよう」
「仕事中に採用担当者から電話が来た場合、出ないと不利になる?」
在職中の転職では、このような場面があります。 しかし、一度電話に出られなかっただけで、 直ちに選考結果が決まるわけではありません。
この記事では、採用対応を経験した元人事の視点から、 突然の電話、折り返し、日程調整、 退職理由や給与を聞かれた場合の対応まで解説します。
転職の最初の電話は必ずしも「テスト」ではない
まず、転職の最初の電話を 「一言でも間違えたら落とされるテスト」と考える必要はありません。
企業が電話をする目的はさまざまです。 面接日程を調整するだけの場合もあれば、 応募内容を簡単に確認する場合もあります。
一方で、採用担当者との最初の接点になるため、 通話中の受け答えが候補者への印象の一部になることはあります。
完璧な敬語よりも、 相手の話を聞けるか、 日程を正確に確認できるか、 必要な連絡ができるかを見る方が実務的です。 突然の電話で少し言葉に詰まる程度を過度に気にする必要はありません。
電話の目的を最初に見極める
面接日時やオンライン面接の候補日を確認する電話です。
入社可能時期、勤務地、現在の状況などを確認される場合があります。
志望理由や経験について、短い質問を受ける場合があります。
面接通過、次の選考、内定などを電話で伝える企業もあります。
転職の最初の電話でまず確認する3つのこと
1.会社名と担当者名
電話に出たら、まず相手の会社名と氏名を確認します。
求人へ複数応募している場合は、 会社名だけで応募職種まで思い出せないこともあります。 その場合は、無理に話を合わせる必要はありません。
「お電話ありがとうございます。〇〇です。 恐れ入りますが、応募職種を確認させていただいてもよろしいでしょうか」
2.今その場で話せるか
転職の最初の電話が勤務中に来た場合は、 同僚に聞かれる場所で転職の話を続けない方が安全です。
また、電車内、駅のホーム、繁華街などでは、 聞き間違いや情報漏れも起こりやすくなります。
自動車を運転中なら電話対応を優先せず、 安全な場所へ停車してから折り返してください。
3.今回の電話の用件
日程調整なのか、 選考に関する質問なのかで対応は変わります。
「今、5分ほどお時間よろしいでしょうか」 と聞かれた場合も、 話せない状況なら正直に伝えて構いません。
転職の最初の電話に出られないときの折り返し方
在職中なら電話に出られないことは珍しくありません。 大切なのは、その後の連絡です。
まず留守番電話やメールを確認してください。 会社名や担当者名、用件が残っていれば、 内容を確認したうえで折り返します。
勤務中で話せない場合
「お電話ありがとうございます。 大変申し訳ございません。 現在業務中のため、18時30分頃にこちらから折り返してもよろしいでしょうか」
自分から時間を提示する場合は、 実際に電話できる時間を伝えます。
不在着信へ折り返す場合
「お世話になっております。 〇〇職へ応募しております〇〇と申します。 先ほど採用ご担当の△△様からお電話をいただき、 折り返しご連絡いたしました」
担当者が不在なら、 戻り時間を無理に聞き出す必要はありません。 再度電話する時間か、折り返しを待つか確認しましょう。
知らない番号なら先に留守番電話やメールを見る
応募企業だと分からない番号へ折り返す場合は、 最初から個人情報や応募内容を詳しく話さないようにします。
相手の会社名と用件を確認した後、 必要な話へ進んでください。
転職の最初の電話で聞かれやすいことと回答例
| 聞かれやすい内容 | 回答の考え方 | 確認すること |
|---|---|---|
| 面接可能日 | 候補日を2~3つ出す | 日時、場所、オンラインURL |
| 現在の就業状況 | 在職中・離職中を事実どおり伝える | 連絡しやすい時間帯 |
| 入社可能時期 | 退職予定や引き継ぎを踏まえて答える | 企業が希望する時期 |
| 転職理由 | 不満を長く話さず、次に実現したいことへつなげる | 詳しい説明が必要か |
| 希望年収 | 求人レンジや仕事内容を確認しながら回答する | 基本給、賞与、固定残業代 |
退職理由を聞かれた場合
旧来の転職ノウハウでは、 「退職理由は電話では話さない」と言われることがあります。
しかし、電話で確認されたからといって、 必ず回答を拒む必要はありません。
簡単な理由なら短く回答し、 詳細を説明する必要がある場合だけ面接へつなげます。
「現職では担当業務が限定されているため、 今後は〇〇まで経験を広げたいと考えて転職活動をしています。 詳しい経緯は面接でもご説明できればと思います」
希望年収を聞かれた場合
給与についても、 電話だから話してはいけないわけではありません。
ただし、仕事内容や職位を十分確認していない段階なら、 金額を断定せず相談する方法があります。
「求人票の想定年収は確認しております。 仕事内容と担当範囲を伺ったうえで、 経験を踏まえてご相談させていただければと考えています」
希望年収の作り方は、 給与交渉で相場以上の年収を目指す方法 で詳しく整理しています。
転職の最初の電話で使う言葉遣い
難しい敬語を連発する必要はありません。 基本は「です・ます」で落ち着いて話せれば十分です。
- 電話では企業を「御社」と呼ぶ
- 聞き取れなければ聞き返す
- 日程は復唱する
- 担当者名をメモする
- 最後に次の連絡方法を確認する
「もしもし」と言ったら不採用になる?
一度「もしもし」と言っただけで、 それを理由に不採用になると考える必要はありません。
応募企業だと分かっている場合は、 「お電話ありがとうございます。〇〇です」 と名乗ると会話を始めやすくなります。
転職の最初の電話で避けたい6つの行動
- 同僚の前で転職先の社名や選考内容を話す
- 騒がしい場所のまま重要事項を聞き続ける
- 分からない内容を分かったふりで返事する
- 面接候補日を確認せず即答する
- 前職や現職への不満を長く話す
- 経歴、年収、入社可能時期について事実と異なる回答をする
電話対応だけでなく、 面接で避けたい行動は 面接NG行動7選|不採用になりやすい理由と改善方法 で確認できます。
転職の最初の電話の後に必ず確認すること
電話が終わったら、 会話内容をそのままにせずメモを残します。
- 担当者の氏名
- 面接日時
- 面接方法・場所・URL
- 面接担当者
- 持ち物や提出書類
- 次回までに準備する内容
日程調整だけならお礼メールは必須ではない
電話のたびに長いお礼メールを送る必要はありません。
企業から確認メールが届いた場合は、 日時や場所に間違いがないか確認してください。 返信を求められている場合は簡潔に返信します。
20代・第二新卒が最初の電話で気をつけたいこと
第二新卒の場合、 入社から短期間で転職活動をしているケースもあります。
その場合でも、 転職の最初の電話で退職理由を長く弁明する必要はありません。
まず事実を短く伝え、 「次の会社で何を実現したいか」へつなげましょう。
3ヶ月・半年・1年以内の退職については、 入社1年以内の転職|人事が見る早期退職の評価と成功戦略 で詳しく解説しています。
第二新卒として企業から何を見られるのかは、 第二新卒が人事から評価される3つの資質 も参考になります。
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転職の最初の電話に関するよくある質問
企業からの電話に出られなかったら不利ですか?
一度出られなかっただけで、 直ちに不採用になるとは限りません。 留守番電話やメールを確認し、 可能な時間に折り返してください。
何分以内に折り返すべきですか?
一律に「○分以内」という基準はありません。 勤務中なら無理に抜け出す必要はなく、 落ち着いて話せる時間になったら連絡しましょう。 当日中に対応できるなら、その方が連絡は進めやすくなります。
昼休みに折り返してもよいですか?
問題ありません。 ただし、相手企業の休憩時間と重なる場合もあります。 留守番電話が残っていれば、 指定された時間帯を優先してください。
電話で給与を聞かれたら答えるべきですか?
答えても問題ありません。 ただし、職務内容を十分確認していない場合は、 求人の想定年収を確認したうえで 詳細を相談したいと伝える方法もあります。
家族や本籍などを電話で聞かれた場合は?
採用では、職務遂行に必要な適性や能力を基準にすることが基本です。 仕事との関係が分からない質問を受けた場合は、 「業務に関係する範囲でお答えしてもよろしいでしょうか」 と確認する方法があります。
詳しくは、 厚生労働省「公正な採用選考の基本」 でも確認できます。
まとめ|転職の最初の電話は完璧さより確認を優先する
転職の最初の電話では、 完璧な敬語や即答力を競う必要はありません。
重要なのは、 相手と用件を確認し、 話せない状況なら折り返し、 面接日時や次の予定を正確に確認することです。
- 会社名・担当者名・用件を確認する
- 勤務中や騒がしい場所なら折り返す
- 退職理由は簡潔に伝える
- 希望年収は状況に応じて回答する
- 面接日時や場所は復唱する
- 電話後に担当者名と次の予定をメモする
突然の電話で少し言葉に詰まっても、 必要以上に気にする必要はありません。 その後の面接準備を整え、 落ち着いて選考へ進んでください。
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※企業ごとに電話連絡の目的や選考方法は異なります。 本記事は、電話対応だけで選考結果が決まることを示すものではありません。 情報確認日:2026年8月9日。


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