求人票の賞与欄に「寸志」と書かれていて、どのくらいもらえるのか分からず迷っていませんか。普通の賞与とは何が違うのか、気になる人も多いでしょう。
求人の賞与が寸志と書かれている場合は、金額が少額か、決まっていないことが多いと考えておきましょう。そのため、年収を比べるときは寸志を含めずに計算するのがおすすめです。そこで、寸志の意味と金額の目安、応募前に確認したいことを紹介します。
求人の賞与に書かれる「寸志」とは
寸志とは、もともと「少しばかりの気持ち」という意味の言葉です。求人票では、通常の賞与より少ない額の一時金を指すことが多いです。
例えば、次のような場面で寸志と書かれることがあります。
- 入社1年目で、賞与の算定期間に満たない人に払う場合
- 会社の業績によって、少額だけ払う場合
- 賞与の制度はないが、気持ちとして一時金を払う場合
つまり、寸志は「賞与の制度があります」という意味とは限りません。
賞与と寸志の違い
| 項目 | 賞与 | 寸志 |
|---|---|---|
| 金額の決まり方 | 基本給の○か月分など、基準があることが多い | 会社の判断で決まることが多い |
| 金額の目安 | 月給の1〜数か月分 | 数万円程度のことが多い |
| 求人票の書き方 | 賞与年2回(昨年実績○か月) | 賞与:寸志 |
このように、寸志は金額の基準がはっきりしないことが多いです。
寸志の金額の目安
寸志の金額は、会社によって大きく違います。一般的には、数千円から数万円ほどのことが多いでしょう。
ただし、会社によっては寸志と書いていても、それなりの額を払う場合もあります。そのため、表記だけで少ないと決めつけず、実績を確認することが大切です。
年収に含めるときの注意点
求人を比べるときは、寸志を年収に含めずに考えましょう。寸志を含めた年収の例を、そのまま信じると、入社後に思っていたより少ないと感じることがあります。
例えば、月給25万円で寸志ありの会社と、月給23万円で賞与2か月分の会社を比べてみます。月給だけ見ると前者が高く見えますが、賞与まで含めると後者のほうが年収は高くなります。
賞与の月数の読み方は、賞与○か月の表記で見落としやすい点で解説しています。また、年収の表記全体の見方は、求人票の年収表記で見落としやすいポイントも参考になります。
寸志の求人で確認したいこと
昨年の支給実績
まず、昨年の寸志がいくらだったかを確認しましょう。具体的な金額が分かれば、年収を正しく計算できます。
支給の条件
次に、誰に、どんな条件で払われるのかを確かめます。例えば、入社半年未満の人は対象外という会社もあります。
入社後に賞与へ変わるか
さらに、入社2年目から通常の賞与の対象になるのかも確認しておきましょう。寸志が入社1年目だけのことなら、長く働くほど年収は上がりやすくなります。
面接や内定後の聞き方
賞与や寸志の質問は、面接の終盤か内定後の面談で聞くのが無難です。
聞き方の例
「賞与欄に寸志とありますが、昨年はどのくらいの支給実績がありましたか。」
「入社2年目以降は、通常の賞与の対象になりますか。」
このように、実績と今後の扱いを分けて聞くと、具体的な答えをもらいやすくなります。
なお、賞与の有無や金額の決め方は、労働条件として書面で示されることがあります。明示のルールは厚生労働省の労働条件明示ルールの案内で確認できます。
寸志の求人でよくある質問
寸志は毎年もらえますか
会社の業績や判断によって、払われない年もあります。つまり、毎年もらえる前提で生活費を考えないほうが安心です。
寸志にも税金はかかりますか
一般的には、給与の一部として所得税や社会保険料がかかります。
寸志の求人は避けたほうがいい?
その表記だけで判断する必要はありません。とはいえ、月給や手当、昇給の実績もあわせて比べ、年収全体で判断しましょう。
寸志と年収の計算例
具体的な数字で、寸志の影響を見てみましょう。例えば、月給24万円で寸志5万円の会社なら、年収は約293万円です。
一方で、月給22万円で賞与が年2か月分の会社なら、年収は約308万円になります。つまり、月給が低く見えても、賞与まで含めると年収が逆転することがあるのです。
このように、寸志と賞与では年収に大きな差が出ることがあります。そのため、比べるときは月給だけでなく、年間の合計で考えましょう。
寸志の求人を選ぶときの考え方
寸志の会社でも、昇給の実績がしっかりしている場合は、長く働くほど年収が上がることがあります。そこで、賞与だけでなく、昇給の仕組みもあわせて確認しましょう。
さらに、退職金や手当など、ほかの待遇も比べることが大切です。特に、手当が多い会社では、賞与が少なくても年収が安定していることがあります。
まとめ|求人の賞与の寸志は年収から外して比べる
- 寸志は、通常の賞与より少ない一時金を指すことが多い
- 金額は会社によって違い、数万円程度のことが多い
- 年収を比べるときは、寸志を含めずに計算する
- 昨年の実績と、入社後に賞与へ変わるかを確認する
求人票の言葉は、会社ごとに意味が少しずつ違います。分からない点は、遠慮せずに確認しておきましょう。

コメント