【求人票】年収600万円の罠に騙されるな!人事が教える見せかけの高給与を見抜く方法

40代・50代マネジメント

その金額、基本給ですか?それとも残業代込みですか?転職後に「話が違う」と後悔しないための求人票読解術


「求人票に年収600万と書いてあったのに、入社してみたら手取りが前職より減った…」
「ボーナスが多いと聞いていたのに、業績悪化でカットされて生活が苦しい」

求人票の高い年収に惹かれて飛びついた結果、こうした罠にハマる人が後を絶ちません。

人事として断言します。企業は少しでも応募を増やすために、求人票の数字を「盛る」ことがあります。

この記事では、見せかけの数字に踊らされず、固定残業代と賞与のカラクリによる求人票と年収に潜む罠を解説します。


罠①:「固定残業代」の魔法。見かけの月給が高く見える理由

最も代表的な求人票の罠が、「固定残業代(みなし残業代)」です。
実は、一見すると「月給35万円」という高待遇に見えても、その内訳が重要です。

「月給35万円」の2つのパターン

以下のA社とB社、どちらが良い求人でしょうか?

  • A社: 月給35万円(基本給35万円)
  • B社: 月給35万円(基本給25万円 + 固定残業代10万円/60時間分を含む)

年収の総額は同じに見えますが、圧倒的に危険なのはB社です。

何がリスクなのか?

  1. 残業代が出ない: B社の場合、月に60時間残業しても、すでに給料に含まれています。よって、追加の残業代は1円も出ません。
  2. 基本給が低い: ボーナスや退職金の計算は「基本給」がベースになることが多いです。そのため、B社はA社に比べて生涯年収が大幅に低くなります。

対策 求人票の備考欄に小さく書かれた「※固定残業代〇〇時間分を含む」という記述を絶対に見逃さないでください。

➡︎合わせて読みたい:【人事の裏側】給与交渉で相場以上の年収を勝ち取るためのロジック武装戦略


罠②:「賞与(ボーナス)」の変動リスク。理論年収の落とし穴

次に注意すべき求人票の罠は、「賞与(ボーナス)への依存度」です。
年収600万円という提示でも、その内訳バランスが極端な場合は要注意です。

  • 月給30万円 × 12ヶ月 + 賞与240万円(8ヶ月分) = 年収600万円

このような求人は、一見魅力的に見えますが、人事視点では「リスクの塊」です。

企業側の本音

なぜ企業は月給を抑えて賞与を高くするのでしょうか?
それは、「業績が悪くなったらカットできるから」です。

月給を下げることは法律上非常に難しいです。しかし、賞与は「業績連動」という名目で簡単にゼロにできます。もし賞与がカットされたら、この求人は一気に「年収360万円」のワーキングプア予備軍に転落します。

対策 「賞与はあくまでオマケ」と考え、「月給ベース(固定給)」だけで生活できる水準かを必ず計算してください。


罠③:「モデル年収」はあなたへの提示額ではない

求人サイトでよく見る「入社3年目:年収700万円」というモデル年収。これも多くの人が誤解する求人票の罠です。

それは「最高到達点」です

厳しいことを言いますが、求人票に載せるモデル年収は、そのランクの社員の中で「最も成果を出しているエース社員」の数字を使うのが常套手段です。

「入社3年目なら、だいたい誰でも年収700万もらえるんだ」と解釈するのは非常に危険です。平均的な社員の年収は500万程度かもしれません。

対策 面接の逆質問で、「私と同じくらいのスキル感で入社された方の、初年度の年収はどのくらいでしたか?」と単刀直入に聞くのが正解です。


ブラックな高年収求人を見抜く「実質時給」の計算式

求人票に記載された見せかけの年収額に騙されないための、最強の防衛策をお教えします。
それは、「実質時給」を計算することです。

どんなに年収が高くても、労働時間が長ければ、時給換算すると「アルバイト並み」だったという悲劇が起こりえます。

魔法の計算式

提示年収 ÷ (年間休日を除いた労働日数 × 1日の労働時間 + 想定される残業時間)

  • 例: 年収600万でも、毎日終電帰り(残業月80時間)の場合
    • 600万円 ÷ (245日×8h + 80h×12ヶ月) = 時給約2,050円
  • 例: 年収450万でも、残業ゼロの場合
    • 450万円 ÷ (245日×8h) = 時給約2,300円

驚くことに、年収が150万円低い会社の方が、「自分の時間の価値(時給)」は高いのです。
よって、この「実質時給」の視点だけで、ブラック企業を即座に回避できます。


「求人票・年収・罠」に関するよくある質問

最後に、読者の方からよく寄せられる不安にQ&A形式で回答します。

Q. 求人票に固定残業代が記載されていれば「悪」ですか?

A. 必ずしもそうではありません。IT業界やコンサル業界など、成果主義の業界では一般的です。重要なのは、「実際の残業時間が、固定残業時間を超えているのに支払われない(サービス残業)」になっていないかです。これは口コミサイトなどで実態を確認しましょう。

Q. 求人票の金額より低い額で内定が出ることはありますか?

A. よくあります。求人票の額はあくまで「目安(レンジ)」です。あなたのスキルが採用基準ギリギリだった場合、下限より低い額で提示されることもあります。だからこそ、内定後の「条件通知書」の確認が命綱になります。

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まとめ:求人票は年収の「総額」ではなく「内訳」を見よう

転職活動中の誰もが、求人票を見るときに最初に見るのが年収の項目です。

しかし、人事担当者が仕掛けた罠は、数字の「内訳」に隠されています。

  • 基本給はいくらか?(固定残業代でカサ増しされていないか)
  • 賞与の割合が高すぎないか?
  • 時給換算しても高いと言えるか?

この視点を持つだけで、あなたの転職活動の「質」は劇的に向上します。

さて、求人票の罠を見抜き、無事に「ホワイトな高年収企業」から内定をもらえたとしましょう。
しかし、まだ安心はできません。提示された金額をそのまま飲んでいませんか?

▼次は「給与交渉」の実践編です
人事が教える、内定後に「あと50万円」年収を上げるための交渉トークとタイミングについて解説します。
(内部リンク:既存の「給与交渉」記事へ)

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まとめ:失敗しないために「まずはプロに会う」行動を!

失敗しない転職は、情報戦です。その情報源として、転職のプロフェッショナルであるコンサルタントに会うことが最も確実な第一歩です。

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