給与交渉メールを使って、内定後に年収50万円アップを相談したい方もいるでしょう。
「内定はうれしい。でも、提示された年収が希望より50万円低い」
「給与交渉メールを送れば、年収50万円アップは狙える?」
このように迷う方は少なくありません。
まず、給与交渉メールは金額を一方的に要求する文章ではありません。
提示条件を確認したうえで、希望額と根拠を相談するメールです。
年収50万円アップを希望すること自体はできます。
ただし、50万円上がるかどうかは経験や役割、給与レンジなどによって変わります。
そこで重要なのが、「なぜ50万円なのか」を説明できることです。
この記事では、給与交渉メールの例文を元人事の視点から解説します。
さらに、年収50万円アップを狙う伝え方や、交渉後の返信まで紹介します。
条件を確認し、回答期限内に交渉します。
経験・役割・現職年収などを整理します。
企業の給与制度にも配慮して伝えます。
- 給与交渉メールの書き方|基本は5つ
- 給与交渉メールを送るタイミング|内定承諾前が基本
- 内定後の給与交渉で年収50万円アップを狙うには?
- 内定後の給与交渉メール例文|他社オファーなし
- 他社オファーがある場合の給与交渉メール例文
- 給与額を確認したいだけの場合のメール例文
- 転職エージェントへ給与交渉を頼むメール例文
- 給与交渉メールの希望年収|根拠に使える材料
- 給与交渉メールで失敗しやすい5つのNG例
- 給与交渉メールは電話より先に送る?
- 給与交渉メールを送った後の返信・お礼メール
- 給与交渉で内定取り消しが不安な場合
- 20代・第二新卒で給与交渉を一人で進めにくい場合
- 給与交渉メールでよくある質問
- まとめ|給与交渉メールで年収50万円アップを狙うなら根拠を伝える
- 給与交渉・年収アップの関連記事
給与交渉メールの書き方|基本は5つ
まず、給与交渉メールの構成を確認しましょう。
長い説明より、採用担当者が内容を把握しやすいことが大切です。
- 内定へのお礼を伝える
- 入社意欲を示す
- 条件面を相談したいと伝える
- 希望額と根拠を書く
- 企業側への配慮を添える
給与交渉メールでは入社意欲を先に伝える
いきなり「50万円上げてください」と始める必要はありません。
まず、内定への感謝と入社意欲を伝えます。
その後で「条件面について一点ご相談があります」と続けましょう。
「第一志望です」と無理に言う必要はない
他社選考が残っている場合もあるでしょう。
その場合、事実と違う表現を使う必要はありません。
例:
面接を通じて、貴社の事業内容と担当予定の業務に強く魅力を感じております。条件面も確認したうえで、前向きに入社を検討したいと考えております。
給与交渉メールを送るタイミング|内定承諾前が基本
次に、給与交渉メールを送る時期を整理します。
最も相談しやすいのは、条件提示後から承諾前です。
| タイミング | 考え方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 条件提示前 | 原則として提示を待つ | 希望年収を聞かれた場合は回答する |
| 条件提示後・承諾前 | 相談しやすい | 回答期限内に連絡する |
| 口頭承諾後 | 慎重に確認する | すでに合意した内容を確認する |
| 承諾書提出後 | さらに慎重な対応が必要 | 変更を求める理由を整理する |
内定承諾前に給与の内訳も確認する
年収総額だけで判断しないことも重要です。
まず、基本給や賞与の内訳を確認しましょう。
さらに、固定残業代や各種手当も確認します。
採用時の労働条件について、厚生労働省は賃金や労働時間などの明示事項を案内しています。
回答期限が短い場合は延長を相談する
条件を確認する時間が足りない場合もあります。
そのときは、一方的に回答を遅らせないようにします。
必要な日数を伝えて相談しましょう。
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ご提示いただいた労働条件を確認し、慎重に検討したうえで回答したいと考えております。
大変恐縮ですが、回答期限を〇月〇日まで延長していただくことは可能でしょうか。
貴社への入社を前向きに検討しております。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
氏名
電話番号
メールアドレス
内定後の給与交渉で年収50万円アップを狙うには?
ここが今回の記事で最も重要な部分です。
「50万円」という数字だけを企業へ伝えても、判断材料としては十分ではありません。
そこで、希望額を説明できる材料を用意します。
この場合、「あと50万円欲しい」だけではなく、550万円を希望する理由を伝えます。
年収50万円アップの根拠にしやすい材料
- 現職年収との大きな差
- 応募先ですぐに生かせる専門経験
- 募集要項より広い担当範囲
- マネジメントやリーダー経験
- 採用ポジションと直結する資格やスキル
- 実際に受けている他社のオファー
すべてを使う必要はありません。
むしろ、採用担当者が社内で説明しやすい材料を1~2個に絞ります。
元人事の視点
採用担当者が「この候補者は50万円高くても採りたい」と考えるだけでは、条件変更できない場合があります。
上司や人事責任者へ説明できる理由が必要になるためです。
そこで、希望額より先に「その金額を検討できる材料」を渡す意識が重要です。
50万円アップが難しい場合もある
一方、企業側の給与レンジが決まっている場合もあります。
経験が評価されても、職位ごとの上限を超えられないケースがあります。
そのため、50万円アップを当然の条件として伝えないほうが安全です。
希望額として提示し、企業側の回答を確認しましょう。
年収500万円から550万円を希望する給与交渉メール例文
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
面接を通じて、貴社の〇〇事業と今回のポジションに強く魅力を感じております。
ご提示いただいた労働条件について、一点ご相談がございます。
今回ご提示いただいた年収500万円について、年収550万円を目安に再度ご検討いただくことは可能でしょうか。
現職では〇〇を担当し、〇〇の経験を積んでまいりました。
今回のポジションでも、その経験を生かして早期に〇〇へ貢献できると考えております。
もちろん、貴社の給与制度や今回のポジションにおける給与レンジがあることは承知しております。
そのうえで、大変恐縮ではございますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
電話番号
メールアドレス
「50万円上げてもらえれば入社します」は、本当にその条件で入社を決められる場合だけ使ってください。
交渉材料として入社意思を強く見せるためだけに使うのは避けましょう。
内定後の給与交渉メール例文|他社オファーなし
他社の高い提示がなくても、給与交渉はできます。
その場合は、自分の経験や担当予定の仕事を根拠にします。
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
面接を通じて、貴社の〇〇という事業方針と、担当予定の〇〇業務に強く魅力を感じております。
ご提示いただいた労働条件について、一点ご相談がございます。
今回ご提示いただいた年収〇〇万円について、年収〇〇万円を目安に再度ご検討いただくことは可能でしょうか。
現職では〇〇業務を担当し、〇〇の経験を積んでまいりました。
今回のポジションでも、その経験を生かして早期に貢献できると考えております。
貴社の給与制度や社内基準があることは承知しております。
そのうえで、大変恐縮ですがご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
電話番号
メールアドレス
給与交渉メールは理由を1~2個に絞る
根拠を大量に並べる必要はありません。
むしろ、採用担当者が説明しやすい理由に絞ります。
- 応募先ですぐに生かせる経験
- 担当予定の責任範囲
- 現職の年収
- 実際の他社提示額
- 職務に関連する実績
他社オファーがある場合の給与交渉メール例文
他社から高い年収を提示されている場合もあります。
その条件は、交渉材料の一つになります。
ただし、存在しないオファーを作ってはいけません。
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
貴社の〇〇業務に携われることに、大きな魅力を感じております。
条件面について、一点ご相談がございます。
現在、他社から年収〇〇万円の提示を受けております。
一方で、仕事内容や今後のキャリアを踏まえると、貴社への入社を前向きに検討しております。
ご提示いただいた年収〇〇万円について、〇〇万円に近づける形で再度ご検討いただけますでしょうか。
貴社の制度や給与レンジがあることは承知しております。
難しいお願いで恐縮ですが、ご確認いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
電話番号
メールアドレス
希望額になれば入社を決められる場合
本当に決断できる場合は、その意思を伝える方法があります。
もし年収〇〇万円でご調整いただける場合は、貴社への入社を決定し、他社の選考を辞退したいと考えております。
ただし、決断できない状態でこの表現は使わないでください。
給与額を確認したいだけの場合のメール例文
必ずしも、最初から給与交渉をする必要はありません。
提示内容が分かりにくい場合は、先に確認メールを送ります。
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
ご提示いただいた労働条件について、一点確認させてください。
想定年収〇〇万円について、基本給・賞与・各種手当の内訳をご教示いただくことは可能でしょうか。
条件を正しく理解したうえで回答したいと考えております。
お手数をおかけしますが、何卒よろしくお願いいたします。
氏名
転職エージェントへ給与交渉を頼むメール例文
紹介会社経由で応募している場合もあります。
その場合は、企業へ直接連絡する前に担当者へ相談します。
〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
〇〇社から内定をいただき、大変うれしく感じております。
仕事内容についても魅力を感じており、入社を前向きに検討しています。
一方、提示年収〇〇万円について、〇〇万円を目安にご調整いただけないかと考えております。
現職年収は〇〇万円です。
また、今回のポジションで担当する〇〇の責任範囲も踏まえて希望しております。
企業側の給与レンジや交渉余地をご確認いただけますでしょうか。
何卒よろしくお願いいたします。
コンサル・ITコンサル転職で、オファー時の職位や年収条件まで相談したい方は、 MyVisionの転職支援内容を確認する 方法もあります。 ※紹介求人や支援内容、条件交渉の可否は経歴や採用状況によって異なります。
給与交渉メールの希望年収|根拠に使える材料
給与交渉メールでは、希望額と一緒に理由を伝えます。
そこで、使いやすい根拠を整理しましょう。
- 応募先で再現できる専門経験
- 募集内容より広い責任範囲
- 現在の基本給・賞与・手当
- 実際に受けている他社オファー
- 業務改善や売上などの実績
- 転職により失う予定の賞与や手当
現職年収だけを根拠にしない
現在の年収は一つの材料です。
しかし、それだけで希望額が決まるわけではありません。
応募先で担う役割も合わせて説明しましょう。
給与交渉前に年収の内訳を見る
| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 基本給 | 毎月の固定給与はいくらか |
| 固定残業代 | 何時間分が含まれているか |
| 賞与 | 固定か業績連動か |
| 各種手当 | 支給条件や終了条件があるか |
| 試用期間 | 本採用後と条件が変わらないか |
提示された「年収〇〇万円」だけではなく、毎月の基本給と変動部分を分けて確認しましょう。
給与交渉メールで失敗しやすい5つのNG例
NG1.理由なしで50万円アップを要求する
NG例:提示額では低いため、年収を50万円上げてください。
金額だけでは、企業側が検討しにくくなります。
そこで、経験や担当範囲などを一つ添えましょう。
NG2.存在しない他社オファーを使う
交渉材料が欲しくても、虚偽の条件は使わないでください。
確認された場合、説明できなくなります。
NG3.生活費だけを理由にする
NG例:家賃が高いため、年収を上げていただきたいです。
個人的事情だけでは、給与を調整する根拠にしにくくなります。
職務上の価値や担当予定の仕事を中心に伝えましょう。
NG4.「上げなければ辞退する」と迫る
最低条件を持つこと自体は問題ありません。
ただし、最初から最後通告のように伝える必要はありません。
NG5.承諾後に何度も条件を変える
内定承諾後に事情が変わる場合もあります。
その場合は、できるだけ早く理由を説明しましょう。
給与交渉メールは電話より先に送る?
最初の相談は、メールが使いやすい方法です。
希望額や理由を整理した状態で残せるためです。
また、採用担当者も社内で共有しやすくなります。
一方、細かな確認は電話や面談のほうが進みやすい場合があります。
電話で話した後は確認メールを送る
電話だけで終わらせる必要はありません。
その後、確認メールを送ると認識違いを減らせます。
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
本日は、条件面についてお時間をいただきありがとうございました。
本日お話しした内容について、私の認識は以下のとおりです。
・提示年収:〇〇万円
・確認予定の条件:〇〇
・ご回答予定:〇月〇日頃
認識に相違がございましたら、ご指摘いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願いいたします。
給与交渉メールを送った後の返信・お礼メール
給与交渉は、お願いを送って終わりではありません。
企業から回答が届いた後の対応も大切です。
年収50万円アップが認められた場合のお礼メール
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは、条件面についてご検討いただき誠にありがとうございました。
また、ご調整いただきましたことに心より御礼申し上げます。
改めて、貴社で働けることを大変うれしく感じております。
更新後の条件を確認のうえ、正式に回答させていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
給与交渉を断られた場合の返信メール
株式会社〇〇
採用ご担当 〇〇様
お世話になっております。〇〇です。
このたびは、条件面についてご検討いただきありがとうございました。
ご提示条件の変更が難しい旨、承知いたしました。
改めて仕事内容や評価制度も含めて検討し、〇月〇日までに回答いたします。
お忙しいなかご対応いただき、ありがとうございました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
氏名
給与交渉で内定取り消しが不安な場合
年収50万円アップを相談したいものの、内定への影響が心配な方もいるでしょう。
ただし、このページでは給与交渉メールの書き方に焦点を絞ります。
内定取り消しの不安や危険な交渉方法は、専用記事で詳しく整理しています。
20代・第二新卒で給与交渉を一人で進めにくい場合
20代では、希望額の根拠を作りにくい場合があります。
また、初めての転職なら交渉自体に慣れていないでしょう。
その場合は、自分だけで企業へ連絡する方法にこだわる必要はありません。
第二新卒や20代で、応募書類・面接・条件確認まで相談したい方は、 第二新卒エージェントneoの支援内容を確認する 方法もあります。 ※対象条件や紹介求人、支援内容は経歴や希望条件によって異なります。
給与交渉メールでよくある質問
内定後に年収50万円アップをお願いするのは高すぎますか?
一律に高すぎるとは判断できません。
現在の年収、募集ポジション、経験、企業の給与レンジなどによって変わります。
そのため、50万円という金額よりも根拠を説明できるかが重要です。
他社内定がなくても給与交渉メールを送れますか?
他社オファーがなくても相談できます。
その場合は、現職年収や経験、担当予定の役割などを根拠にします。
50万円ではなく30万円など低めに交渉したほうが安全ですか?
単純に金額を低くすればよいとは限りません。
自分が納得できる条件と、その金額を希望する理由を整理しましょう。
給与交渉メールは誰に送りますか?
内定や条件を案内した採用担当者へ送るのが分かりやすいでしょう。
転職エージェント経由なら、まず担当者へ相談します。
内定承諾後でも給与交渉できますか?
事情によって相談が必要になる場合はあります。
ただし、承諾前より慎重な対応が必要です。
変更理由を整理し、できるだけ早く相談しましょう。
給与交渉後にお礼メールは必要ですか?
短いお礼を送ると丁寧です。
特に企業側が条件を再検討した場合は、対応への感謝を伝えましょう。
給与の内訳が分からない場合はどうしますか?
交渉前に確認することをおすすめします。
基本給、賞与、固定残業代、手当などを分けて確認しましょう。
まとめ|給与交渉メールで年収50万円アップを狙うなら根拠を伝える
内定後に年収50万円アップを希望すること自体はできます。
ただし、「50万円上げてほしい」という要求だけでは企業側も判断しにくくなります。
まず、内定へのお礼と入社意欲を伝えましょう。
次に、希望額とその根拠を簡潔に説明します。
- 条件提示後から承諾前に相談する
- 給与の内訳を先に確認する
- 50万円を希望する理由を説明する
- 経験や担当予定の役割を根拠にする
- 存在しない他社条件は使わない
- 企業側の給与レンジにも配慮する
そして、給与交渉メールは年収を上げるためだけの文章ではありません。
最終的には、仕事内容と条件の両方に納得して入社できるかを判断してください。
給与交渉・年収アップの関連記事
本記事は一般的な採用・転職活動とメール作成方法を解説するものです。提示条件、交渉余地、選考結果は、企業の制度、職務、本人の経験、採用状況などによって異なります。


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