求人票に「月残業20時間」と書かれていても、実際の忙しさは想像しにくいものです。そのため、多いのか少ないのか、判断に迷う人も多いでしょう。
残業月20時間は、1日あたり約1時間の残業です。これは平均的な水準といえますが、平均の数字だけでは繁忙期の忙しさまでは分かりません。
月残業20時間は1日あたり約1時間
1か月の勤務日を20日とすると、20時間÷20日で1日1時間です。よって、定時が18時の会社なら、19時ごろに退社するイメージです。
| 月の残業時間 | 1日あたりの目安 | 退社時間の例(定時18時) |
|---|---|---|
| 10時間 | 約30分 | 18時30分ごろ |
| 20時間 | 約1時間 | 19時ごろ |
| 30時間 | 約1時間30分 | 19時30分ごろ |
| 45時間 | 約2時間15分 | 20時15分ごろ |
通勤時間を加えると、帰宅時間はさらに遅くなりますので、生活のリズムに合うかは通勤時間も含めて考えましょう。
残業月20時間は多い?少ない?
残業月20時間は、極端に多い水準ではありません。もし、家事や育児、勉強の時間を確保したい人は、一度計算してみるとよいでしょう。
労働基準法では、時間外労働の上限が原則として月45時間・年360時間と定められています。一方で、月20時間は、この上限より低い水準です。
求人の平均残業時間だけで判断しない理由
繁忙期と閑散期の差がある
平均20時間でも、繁忙期は40時間、閑散期は5時間という職場もあります。決算期や年度末など、忙しい時期を確認しましょう。
部署や職種によって差がある
求人票の平均は、会社全体の数字であることがあります。配属予定の部署の残業時間とは違う場合もあるため注意が必要です。
固定残業代と時間がそろっているか
給与に「固定残業代20時間分」とある場合、20時間までの残業代が先に含まれています。超えた分が別に支払われるかを確認しましょう。
残業時間を確認する方法
求人票の数字を補うには、面接や内定時に具体的に聞くのが確実です。聞き方を工夫すれば、印象を下げることはありません。
面接での聞き方の例
「配属予定の部署では、繁忙期にどのくらい残業がありますか。」
「固定残業時間を超えた場合の扱いを教えていただけますか。」
正式な条件は、労働条件通知書や就業規則で確認してください。休日の数とあわせて見ると、働き方の全体像をつかみやすくなります。
年間休日の見方は、年間休日120日は多いかを解説した記事で紹介しています。
入社後に聞いていたより残業が多かったときは、入社後に残業が多いと感じたときの対処法を参考にしてください。
求人の残業時間で見落としやすい表記
残業時間の書き方には、いくつかのパターンがあります。次の表記を見かけたら、内容を確かめておきましょう。
- 「月平均20時間程度」:繁忙期の時間が分からない
- 「残業少なめ」:具体的な数字が書かれていない
- 「固定残業代含む」:何時間分なのかの記載が必要
月残業20時間の働き方の具体例
平日の過ごし方
定時が9時〜18時で、毎日1時間残業すると19時に退社です。通勤が1時間なら、帰宅は20時ごろになります。
夕食や家事を済ませると、自由な時間は2〜3時間ほどです。平日に勉強や趣味の時間を取りたい人は、足りるかを考えましょう。
残業が偏る場合
毎日1時間ではなく、週に1〜2日だけ遅くまで残る働き方もあります。月末だけ忙しい職種では、この形になりやすいでしょう。
曜日によって予定を立てやすい反面、忙しい日は帰宅が遅くなります。残業がどの日に集中するかも、面接で聞いておくと参考になります。
月残業20時間の求人でよくある質問
残業20時間で残業代はいくらになる?
残業代は、基本給などから計算した1時間あたりの賃金をもとに決まります。時間外労働には、割増した賃金が支払われます。
正確な金額は、給与の内訳と就業規則で確認しましょう。
みなし残業20時間とはどう違う?
みなし残業は、固定残業代とほぼ同じ意味で使われます。実際の残業が少なくても、20時間分の残業代が支払われる仕組みです。
20時間を超えた分の残業代が支払われるかは、必ず確認しておきたい点です。
残業ゼロの求人のほうがよい?
残業がほとんどない職場は、生活の予定を立てやすい利点があります。ただ、仕事を覚える時期は残業が増えることもあります。
数字だけで決めず、仕事内容とあわせて判断しましょう。
残業時間を見るときに一緒に確認したい項目
残業時間だけでは、働きやすさのすべては分かりません。次の項目もあわせて見ると、入社後の姿を想像しやすくなります。
- 有給休暇の取得率や取りやすさ
- 休日出勤の有無と代わりの休み
- テレワークや時差出勤の制度
例えば残業が月20時間でも、有給が取りにくい職場では休みは少なく感じます。休みの取りやすさも含めて判断しましょう。
制度があっても使われていないこともあるため、面接で利用の実績を聞いておくと安心です。
まとめ|月残業20時間は内訳まで見て判断する
- 月残業20時間は1日あたり約1時間
- 平均的な水準で、上限の月45時間より低い
- 繁忙期や部署ごとの差を確認する
- 固定残業代の時間と超過分の扱いも見る

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