今の部署の仕事が合わず、別の部署に異動したいと考えていませんか。ただ、異動希望の出し方が分からず、迷っている人も多いでしょう。
異動希望を出すときは、会社の制度を確認したうえで、前向きな理由とあわせて伝えることが大切です。なぜなら、不満だけを伝えると、希望が通りにくくなるからです。そこで、通りやすい伝え方と時期、転職との比べ方を紹介します。
異動希望の出し方と社内の制度
異動希望の出し方は、会社によって違います。主な方法は次のとおりです。
| 方法 | 内容 |
|---|---|
| 自己申告制度 | 年に一度、希望の部署や仕事を申告する |
| 社内公募制度 | 募集が出ている部署に自分から応募する |
| 上司との面談 | 評価面談などで希望を伝える |
| 人事への相談 | 上司に言いにくい場合に相談する |
まず、自分の会社にどの制度があるかを確認しましょう。特に、社内公募がある会社では、上司を通さずに応募できることもあります。
異動希望が通りやすい伝え方
前向きな理由を伝える
異動の理由は、「〇〇の仕事に挑戦したい」のように前向きに伝えます。「今の上司と合わないから」とだけ伝えると、通りにくくなります。
今の経験とのつながりを示す
次に、今の部署での経験を、希望する部署でどう生かせるかを説明しましょう。例えば、営業の経験を企画の仕事に生かしたい、という形です。
引き継ぎの姿勢も伝える
さらに、今の仕事をきちんと引き継ぐ意思も伝えておくと、上司も前向きに考えやすくなります。
伝え方の例
「今の部署で顧客対応を経験し、商品企画の仕事に関心を持つようになりました。」
「異動が決まった場合は、引き継ぎをしっかり進めたいと考えています。」
異動希望を出す時期
希望は、会社の人事異動の時期に合わせて出すのが効果的です。例えば、4月に異動が多い会社なら、前の年の秋から冬に伝えておくとよいでしょう。
また、評価面談の時期は、上司と今後の話をしやすいタイミングです。そのため、面談の機会を上手に使いましょう。
異動のルールを確認しておく
入社時の労働条件通知書には、業務や就業場所の「変更の範囲」が書かれていることがあります。つまり、異動できる範囲がある程度決まっている場合もあるのです。
なお、労働条件の明示のルールは、厚生労働省の労働条件明示ルールの案内で確認できます。
異動と転職を比べる
| 比べる点 | 社内異動 | 転職 |
|---|---|---|
| 給与や待遇 | 大きく変わりにくい | 変わる可能性がある |
| 人間関係 | 一部は引き継がれる | すべて新しくなる |
| 手続き | 社内で完結する | 応募から入社まで時間がかかる |
| 実現の確実さ | 会社の判断による | 内定が出れば確実 |
このように、それぞれに良い点と注意点があります。特に、会社の方針で異動が難しい場合は、転職を考える人もいるでしょう。転職のタイミングの考え方は、転職のタイミングを判断する基準で解説しています。
異動希望が通らなかったときは
希望を出しても、すぐに通るとは限りません。その場合は、理由を上司に確認し、次の機会に向けて準備しましょう。
例えば、希望する部署で必要なスキルを身につけておくと、次の申告で説得力が増します。また、質問や相談がしにくい職場で悩んでいる場合は、職場で質問しにくいときの対処法も参考にしてください。
異動希望でよくある質問
入社してすぐに異動希望を出してもいい?
入社して間もない時期は、まず今の仕事を覚えることを優先したほうがよいでしょう。一般的には、1年ほど経験を積んでから伝える人が多いです。
異動希望を出すと評価が下がりますか
前向きな理由で伝えれば、評価が下がることはほとんどありません。むしろ、成長したい意欲として受け取られることもあります。
異動希望を伝える前に情報を集める
希望を伝える前に、異動したい部署の仕事内容をよく知っておきましょう。例えば、その部署の人に話を聞いたり、社内の資料を読んだりする方法があります。
特に、実際の仕事内容が想像と違うこともあります。そのため、情報を集めておくと、異動後のミスマッチを防げます。
また、部署で求められるスキルが分かれば、今から準備することも見えてきます。つまり、情報集めは希望を通すための準備にもなるのです。
異動希望を出すことは、自分のキャリアを主体的に考える行動です。すぐに希望が通らなくても、伝え続けることで機会が生まれることもあります。上司との日ごろの会話の中で、やりたい仕事について少しずつ話しておくのも効果的です。
異動希望の内容は、申告するたびに見直しましょう。経験が増えるほど、伝えられる理由も具体的になっていきます。
異動が実現したら、新しい部署で早く成果を出せるよう、前の部署での経験を整理しておきましょう。これまでの仕事の流れや関係者をまとめておくと、引き継ぎにも役立ちます。
まとめ|異動希望は制度を確認して前向きに伝える
- 異動希望の出し方は、会社の制度によって違う
- 前向きな理由と、今の経験とのつながりを伝える
- 人事異動の時期や評価面談に合わせて伝える
- 通らなければ理由を確認し、次の機会に備える

コメント