転職先の仕事内容や待遇はよいのに、通勤時間が長くて迷っていませんか。通勤時間の目安は人によって違いますが、片道の時間だけでなく「乗り換え」「混雑」「出勤の回数」をあわせて考えると判断しやすくなります。そこで、転職で通勤時間に後悔しないための判断基準と、確認したいことを紹介します。
転職で通勤時間の目安が人によって違う理由
通勤時間を何分まで許容できるかは、一律には決められません。なぜなら、同じ1時間でも、座って本を読める1時間と、満員電車で立ち続ける1時間では負担が違うからです。
また、家族の予定や体力、在宅勤務の有無によっても、許容できる時間は変わります。そのため、何分以内なら正解と考えるより、自分の条件で負担を見積もることが大切です。
片道の時間以外に見る5つの判断材料
| 判断材料 | 確認すること |
|---|---|
| 乗り換え | 乗り換えの回数と、待ち時間の長さ |
| 混雑 | 出勤の時間帯に座れるか、立ったままか |
| 出勤の頻度 | 毎日出社か、在宅勤務と組み合わせるか |
| 残業 | 残業が多いと、帰宅がどのくらい遅くなるか |
| 交通費 | 全額支給か、上限があるか |
特に、残業が多い職場では、通勤時間の長さがそのまま睡眠や家族との時間を削ります。つまり、通勤時間は残業時間とセットで考えることが大切です。
通勤の負担を数字で見積もる
1か月の通勤時間を計算する
まず、片道の時間を往復にし、月の出勤日数をかけてみましょう。
| 片道 | 往復 | 月20日出勤の場合 |
|---|---|---|
| 30分 | 1時間 | 約20時間 |
| 60分 | 2時間 | 約40時間 |
| 90分 | 3時間 | 約60時間 |
このように並べると、片道30分の差が月に20時間の差になることが分かります。
生活の時間と比べる
次に、起きる時間と帰宅の時間を書き出してみます。始業が9時で片道90分なら、7時過ぎには家を出ることになるでしょう。そのうえで、睡眠や家事の時間が十分に取れるかを考えましょう。
応募前・内定前に確認したいこと
- 実際の勤務地(本社と配属先が違わないか)
- 始業・終業の時刻と、残業の実態
- 在宅勤務の有無と、出社の頻度
- 交通費の支給の範囲と上限
特に、勤務地は求人票の住所と配属先が違うことがあります。転勤がある求人の考え方は、転勤ありの求人の考え方で解説しています。
また、交通費は会社によって扱いが違います。手当の確認の仕方は、求人の福利厚生の確認方法を参考にしてください。なお、会社が支給する通勤手当には、所得税がかからない上限額があります。仕組みは国税庁の電車・バス通勤者の通勤手当の案内で確認できます。
一度、実際に通ってみる
可能であれば、面接の日や内定後に、出勤と同じ時間帯に通ってみましょう。地図アプリの所要時間と、実際の混雑や乗り換えの負担は違うことが多いからです。
試しに通うときのチェック
出勤の時間帯に、駅のホームや車内がどのくらい混むか
乗り換えの移動距離と、待ち時間
遅延が起きたときに、別の経路があるか
とはいえ、毎日の負担は一度では分かりません。そのため、雨の日や帰りの時間帯も想像しておきましょう。
通勤時間が長くなる場合の考え方
通勤時間が長くても、仕事内容や待遇を優先したい場合もあるでしょう。その場合は、負担を減らす方法を考えてみます。
- 始発駅を使うなど、座れる工夫をする
- 通勤時間を、勉強や読書の時間にする
- 入社後に引っ越すことも選択肢に入れる
一方で、引っ越しが前提になるなら、費用や時期もあわせて考える必要があります。
通勤時間でよくある質問
面接で通勤時間を聞かれたら?
正直に答えて構いません。「通勤には問題ありません」と添えると、相手も安心します。なお、履歴書に通勤時間を書く方法は、履歴書の書き方の基本で紹介しています。
片道何分なら長いといえる?
感じ方には個人差があるため、一概には言えません。とはいえ、往復の時間を月単位で計算すると、自分にとっての負担を判断しやすくなります。
通勤時間を比べるときのメモ
複数の求人で迷っている場合は、通勤の条件を一覧にして比べましょう。例えば、次の項目です。
- 片道の時間と、乗り換えの回数
- 座れるかどうか
- 出社の頻度と、在宅勤務の有無
- 交通費の支給の範囲
このように並べると、片道の時間だけでは見えない違いが分かります。さらに、年収や仕事内容と並べて書くと、総合的に判断しやすくなります。
なお、通勤時間の感じ方は、入社後に変わることもあります。そのため、迷ったときは、自分が長く続けられるかを基準に考えましょう。
通勤は、入社後に毎日続くものです。そのため、条件のよさだけで決めず、無理なく通えるかを考えることが大切です。迷ったら、家族や身近な人にも意見を聞いてみましょう。自分では気づかない負担に気づけることもあります。納得できる答えを見つけてから決めましょう。
まとめ|転職の通勤時間は目安より自分の負担で判断する
- 通勤時間の目安は、人によって違う
- 乗り換え・混雑・出勤の頻度・残業・交通費をあわせて見る
- 往復の時間を月単位で計算してみる
- 可能なら、出勤と同じ時間帯に一度通ってみる

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