転職後、つい前職と比べてしまうことはありませんか。「前の会社のほうがよかった」と感じて、転職を後悔しそうになる人も多いでしょう。
確かに、転職後に前職と比べるのは自然なことです。ただし、比べ方によっては判断を誤ります。そのため、感情で比べるのではなく、項目を分けて冷静に見ることが大切です。
転職後に前職と比べてしまう理由
慣れた環境が恋しくなる
前職では、仕事の進め方も人間関係も分かっていました。一方、新しい職場では、すべてを一から覚え直す必要があります。
特に、慣れない環境で疲れると、前の職場のよかった点ばかり思い出しがちです。
前職の不満を忘れている
転職を決めた理由があったはずなのに、時間がたつと不満は薄れていきます。まずは辞めた理由を思い出すことが、冷静に比べる第一歩です。
入社前の期待が大きかった
転職先に大きな期待をしていた人ほど、小さなずれが目につきます。つまり、期待と現実の差が、前職との比較につながります。
転職後に前職と比べるときは項目を分ける
そこで、前職と比べるなら、気持ちではなく項目ごとに書き出してみましょう。
| 比べる項目 | 前職 | 転職先 |
|---|---|---|
| 給与・休日 | 〇〇 | 〇〇 |
| 仕事内容 | 〇〇 | 〇〇 |
| 人間関係 | 〇〇 | 〇〇 |
| 将来の伸びしろ | 〇〇 | 〇〇 |
書き出してみると、転職先のほうがよい点も見えてきます。全体としてどちらがよいかは、項目ごとの結果を見て判断しましょう。
前職と比べたときに注意したいこと
- 入社直後の大変さだけで判断しない
- 前職の待遇を、今の基準で美化していないか見直す
- 慣れれば解決する問題と、続く問題を分ける
入社して3か月ほどは、仕事を覚えるだけで精一杯な時期です。特に、慣れの問題を会社の問題と取り違えると、判断を誤りやすくなります。
職場で前職の話をするときの注意点
新しい職場で「前の会社では」と何度も言うと、周りによい印象を与えません。比べられていると感じる人もいるからです。
前職のやり方を提案したいときは、「こういう方法もあると思います」と伝えましょう。また、会社名を出さずに話すほうが、受け入れられやすくなります。
人間関係になじめないことが比較の原因になっている場合は、転職後に職場になじめないときの対処法も参考にしてください。
それでも後悔が続くときは
比べた結果、どうしても転職先が合わないと感じることもあります。その場合は、何が合わないのかを具体的に整理しましょう。
例えば、仕事内容が合わないのか、覚えられないのかで、取るべき行動は変わります。なお、仕事を覚えられずに悩んでいる場合は、仕事を覚えられなくて辞めたいときの考え方が判断の参考になります。
前職と比べてしまうときの気持ちの整え方
よかった点を一日一つ書き出す
転職先でよかったことを、毎日一つ書き出してみましょう。小さなことでも構いません。
例えば「通勤が楽になった」「昼休みが取りやすい」など、続けるうちに転職先の良さが見えてきます。
前職の人と話しすぎない
前職の同僚と頻繁に連絡を取ると、比べる気持ちが強くなることがあります。そのため、慣れるまでは、少し距離を置くのも一つの方法です。
3か月後の自分を想像する
今の不安が、3か月後も続いているかを考えてみましょう。つまり、仕事に慣れれば解決する悩みなら、今すぐ結論を出す必要はありません。
転職後に前職と比べるときのよくある質問
前職に戻りたいと思ったら?
前職に戻る「出戻り」を受け入れている会社もあります。ただし、辞めた理由が解決していなければ、同じ悩みを繰り返すおそれがあります。
そのため、戻ることを考える前に、なぜ辞めたのかをもう一度振り返りましょう。
年収が下がったことを後悔している
年収が下がった場合は、働く時間や休日も含めて比べてみましょう。たとえば、時給に換算すると、条件が良くなっていることもあります。
周りに転職を後悔していると言いにくい
家族や友人に話しにくいときは、気持ちを書き出すだけでも整理できます。また、信頼できる人に、一度相談してみるのもよいでしょう。
比べた結果を次の行動につなげる
項目ごとに比べた結果、転職先に足りない点が見つかることもあります。その場合は、改善できるかどうかを考えてみましょう。
例えば仕事の進め方なら、上司に相談して変えられることもあります。人間関係は、時間とともに変わっていくことが多いものです。
一方で、給与や休日など条件面の差は、自分の努力だけでは変えにくい部分です。このように変えられることと変えにくいことを分けると、これからの行動が決めやすくなります。
比べることを、後悔ではなく次の一歩を考える材料にしましょう。
転職先での経験が増えるほど、前職との比較は自然と少なくなっていきます。そこで、今は比べてしまう時期だと割り切り、目の前の仕事に集中してみましょう。半年後に改めて比べたとき、見え方が変わっていることも多いものです。つまり、焦って結論を出さないことが大切です。
まとめ|前職と比べるなら項目ごとに冷静に
- 転職後に前職と比べてしまうのは自然なこと
- 辞めた理由を思い出し、項目ごとに比べる
- 入社直後の大変さだけで判断しない
- 職場で前職の話を繰り返すのは避ける

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