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SESから社内SEへ転職する方法|客先常駐を離れる経験・志望動機【元人事が解説】

SESから社内SEへ転職するため求人と仕事内容を確認するITエンジニア SES

SESから社内SEへ転職したいものの、自分の経験が通用するのか不安ではありませんか。

「客先常駐ではなく、自社の中で働きたい」

「運用保守の経験しかないので社内SEは難しそう」

「社内SEなら案件ガチャから離れられるのか知りたい」

このように考えるITエンジニアは、まず仕事内容の違いを整理する必要があります。

なぜなら、「社内SE」という名前でも担当業務は会社によって異なるからです。

たとえば、システム企画を担当する求人があります。

一方、社内インフラやヘルプデスクが中心の求人もあります。

そこでこの記事では元人事の視点から、SESから社内SEへ転職するときに活かせる経験を解説します。

さらに、求人の見分け方、職務経歴書、志望動機、面接回答まで紹介します。

先に結論

SES経験は、社内SEへの転職でも活かせる部分があります。

まず、運用保守なら障害対応や利用者対応を整理します。

次に、インフラ経験ならサーバー、ネットワーク、クラウドを具体化します。

また、開発経験があれば改修や要件確認も材料になります。

ただし、社内SEという職種名だけで応募先を選ばないことが重要です。

つまり、自分の経験と求人の担当業務を一致させることから始めます。

  1. SESから社内SEへ転職する前に仕事内容の違いを知る
    1. SESは顧客プロジェクトへ関わる働き方が中心
    2. 社内SEは自社の情報システムへ関わる求人が中心
    3. 厚生労働省の職業情報も確認できる
  2. SESから社内SEへ転職するとき活かせる4つの経験
    1. 1.運用保守・障害対応の経験
    2. 2.インフラ・クラウドの経験
    3. 3.開発・システム改修の経験
    4. 4.顧客・他部署との調整経験
  3. 運用保守のSES経験は社内SEへどうつなげる?
    1. インフラ運用型の社内SEなら接点を作りやすい
    2. ヘルプデスク経験も切り捨てない
    3. 将来IT企画へ進みたいなら現場理解も材料にする
  4. 開発SESから社内SEへ転職するときの強み
    1. 利用者の要望を仕様へ変えた経験を探す
    2. 保守性や運用を考えた開発経験も使える
  5. SESから社内SEへ転職するとき狙う求人を分ける
    1. 社内インフラ・ネットワーク型
    2. 業務システム・アプリケーション型
    3. ヘルプデスク・ITサポート型
    4. IT企画・ベンダー管理型
  6. SESから社内SEへ転職する求人で確認したい8項目
    1. 特に「開発する社内SE」なのか確認する
    2. 客先常駐を離れたいなら勤務地も確認する
  7. 社内SE求人の面接で聞いておきたい逆質問
    1. 仕事内容を確認する質問
    2. チーム体制を確認する質問
    3. 働き方を確認する質問
  8. SESから社内SEへ転職する職務経歴書の書き方
    1. 案件名より担当した仕事を前へ出す
    2. 利用者や顧客との接点を書く
    3. 改善した経験を1つ入れる
  9. SESスキルシートも社内SE転職へ活用する
    1. 案件ごとに技術と担当工程を分ける
  10. SESから社内SEへ転職する志望動機の作り方
    1. 志望動機は3段階で作る
    2. 運用保守から社内SEを目指す志望動機例
    3. インフラSESから社内SEを目指す志望動機例
    4. 開発SESから社内SEを目指す志望動機例
  11. 「客先常駐を辞めたい」を転職理由でどう伝える?
    1. 勤務場所ではなくキャリアの違いへ変える
    2. SESで得た経験を否定しない
  12. SESから社内SEへの面接で準備したい質問
    1. 「なぜ社内SEなのですか?」
    2. 「利用者から難しい要望を受けたらどうしますか?」
    3. 「障害発生時はどう対応しますか?」
    4. 「ベンダーとの調整経験はありますか?」
  13. SESから社内SEへ転職するとき避けたい3つの思い込み
    1. 1.社内SEなら開発できると思う
    2. 2.社内SEなら問い合わせ対応がないと思う
    3. 3.社内SEなら働き方が必ず安定すると思う
  14. SES案件ガチャを離れたい人ほど社内SE求人を確認する
    1. 次の会社で何を積み上げたいか決める
    2. 求人名ではなく配属後の仕事を見る
  15. SESから社内SEへ転職する5ステップ
    1. 転職先を決める前に優先順位も整理する
  16. 社内SEだけに絞る前にIT求人を比較する
    1. まず「何をしたいか」を基準にする
    2. IT求人を幅広く比較する方法もある
  17. SESから社内SEへ転職する前のチェックリスト
  18. SESから社内SEへ転職する人のよくある質問
    1. Q1.運用保守しか経験がなくても社内SEへ転職できますか?
    2. Q2.社内SEなら客先常駐はありませんか?
    3. Q3.社内SEならプログラミングできますか?
    4. Q4.ヘルプデスク経験は社内SE転職で使えますか?
    5. Q5.社内SEへ転職すれば年収は上がりますか?
    6. Q6.社内SEへの志望動機で「客先常駐を辞めたい」と言ってもいいですか?
    7. Q7.SESから社内SEと自社開発のどちらを選ぶべきですか?
  19. まとめ|SESから社内SEへ転職するなら仕事内容から選ぶ
  20. SES・ITエンジニアの関連記事

SESから社内SEへ転職する前に仕事内容の違いを知る

SESと社内SEでは、働く相手や役割が異なる場合があります。

ただし、会社によって業務範囲は大きく変わります。

SESは顧客プロジェクトへ関わる働き方が中心

SESでは、顧客側のプロジェクトへ参加するケースがあります。

そのため、案件ごとに業界や技術環境が変わることもあります。

また、契約や案件の状況によって担当工程が変わる場合もあります。

社内SEは自社の情報システムへ関わる求人が中心

一方、社内SEでは自社で利用するIT環境へ関わる求人があります。

たとえば、社内システム、ネットワーク、PC、クラウドなどです。

さらに、ベンダーとの調整やIT企画を担当する会社もあります。

比較 SES 社内SE
主な対象 顧客のプロジェクト 自社の情報システム
関わる相手 顧客・協力会社・開発チーム 社内利用者・経営層・ベンダー
技術環境 案件によって変わる場合がある 自社環境を継続して担当する場合がある
業務範囲 案件で決められた工程 企画・導入・運用など会社により異なる
勤務地 客先・自社・リモートなど 自社拠点が中心の求人など

「社内SEなら必ず客先常駐がない」「社内SEなら残業が少ない」とは限りません。

会社の拠点やグループ会社へ出向く場合もあります。

また、障害対応やシステム更改で勤務時間が変わる求人もあります。

そのため、職種名ではなく実際の仕事内容を確認してください。

厚生労働省の職業情報も確認できる

なお、厚生労働省のjob tagでは、「社内システムエンジニア」が関連する職業名として掲載されています。

仕事内容や必要な知識を整理するときの参考にできます。

SESから社内SEへ転職するとき活かせる4つの経験

社内SEへの転職では、SES経験を捨てて考える必要はありません。

むしろ、これまで担当してきた業務を社内SEの仕事へ置き換えて考えます。

1.運用保守・障害対応の経験

まず、運用保守経験は社内システムの安定運用と接点があります。

監視だけでなく、障害発生後の動きを整理してください。

  • ログ確認
  • 障害の一次切り分け
  • 原因調査
  • エスカレーション
  • 手順書の改訂
  • 問い合わせ対応
  • 再発防止の提案

このような経験があれば、単に「運用保守を担当」と書くより具体的になります。

2.インフラ・クラウドの経験

次に、インフラ経験者は社内IT基盤との接点を作れます。

たとえば、Linux、Windows Server、ネットワーク、AWSなどです。

そのうえで、設計、構築、設定変更、監視のどこまで経験したかを分けます。

経験の整理例

Linuxサーバーの運用監視だけでなく、ログ調査、アカウント管理、設定変更、障害一次対応を担当。

また、AWSではEC2とS3を運用業務で使用。

このように、技術名と担当業務を結び付けることが重要です。

3.開発・システム改修の経験

また、開発経験がある場合は業務システムの改修経験を整理します。

JavaやPythonなどの言語名だけでは足りません。

そこで、どの課題に対して何を変更したのか説明します。

さらに、利用者からの要望確認や仕様調整も経験材料になります。

4.顧客・他部署との調整経験

社内SEでは、技術だけで仕事が完結しない求人もあります。

利用部門や外部ベンダーとの調整が必要になるためです。

そこで、SES時代の定例会、仕様確認、問い合わせ対応なども振り返ります。

顧客との調整経験が少なくても問題ありません。

まず、自分が実際に行った報告や確認を整理してください。

直接交渉していない場合は、経験を大きく見せないことも大切です。

運用保守のSES経験は社内SEへどうつなげる?

運用保守から社内SEを目指す場合、「開発経験が少ない」ことだけを気にする必要はありません。

まず、応募する社内SE求人の仕事内容を見ます。

インフラ運用型の社内SEなら接点を作りやすい

たとえば、社内サーバーやネットワークを運用する求人があります。

この場合、監視、障害対応、アカウント管理などが経験材料になります。

また、クラウド環境の運用経験も整理できます。

ヘルプデスク経験も切り捨てない

さらに、問い合わせ対応の経験がある人もいるでしょう。

社内利用者から相談を受ける仕事では、技術を分かりやすく説明する力も必要になります。

そのため、「問い合わせ対応しかしていない」とまとめないでください。

弱い伝え方

PCやシステムの問い合わせ対応を担当しました。

具体的な伝え方

利用者からのシステム問い合わせを受け、状況確認、一次切り分け、対応手順の案内を担当しました。

将来IT企画へ進みたいなら現場理解も材料にする

一方、将来的にIT企画やシステム導入へ進みたい人もいます。

その場合は、運用現場で感じた課題を整理します。

たとえば、手作業が多い業務や属人化した手順などです。

そこで、自分が改善した経験があれば職務経歴書へ加えます。

開発SESから社内SEへ転職するときの強み

開発経験者は、システムの仕様を理解して関係者と会話できることが材料になります。

ただし、コーディング経験だけを並べないことが重要です。

利用者の要望を仕様へ変えた経験を探す

まず、要望確認や仕様調整へ関わった経験を確認します。

たとえば、画面修正や機能追加で利用部門の要望を確認した経験です。

その後、開発担当へ伝えるために情報を整理した経験も材料になります。

保守性や運用を考えた開発経験も使える

また、リリース後の運用を意識した経験があれば整理してください。

たとえば、ログ出力を追加した経験があります。

さらに、障害調査しやすい設計へ修正した経験も考えられます。

つまり、開発だけでなく運用まで考えた視点を伝えます。

SESから社内SEへ転職するとき狙う求人を分ける

「社内SE」で検索すると、仕事内容の異なる求人が出てきます。

そのため、自分の経験と接点があるタイプへ分けて考えましょう。

社内インフラ・ネットワーク型

サーバー、ネットワーク、クラウドなどを担当する求人です。

インフラ運用や構築経験がある人は、経験との接点を作りやすくなります。

ただし、夜間対応や拠点対応の有無は確認してください。

業務システム・アプリケーション型

社内で利用する業務システムの導入や改修に関わる求人があります。

そこで、開発、テスト、保守、仕様確認の経験を整理します。

一方、開発をすべて外部へ委託する企業ではベンダー管理が中心になる場合もあります。

ヘルプデスク・ITサポート型

PC設定、アカウント管理、問い合わせ対応などが中心になる求人もあります。

運用保守やユーザーサポート経験との接点があります。

ただし、将来開発をしたい人は業務比率まで確認しましょう。

IT企画・ベンダー管理型

さらに、システム導入や外部ベンダーの管理を担当する求人もあります。

このタイプでは、技術だけでなく調整や要件整理の経験も重要です。

そのため、顧客対応やプロジェクト調整を経験している人は具体化してください。

SESから社内SEへ転職する求人で確認したい8項目

社内SEという名称だけで応募すると、入社後に仕事内容の違いを感じる可能性があります。

そこで、求人票と面接で次の項目を確認します。

確認項目 見るポイント
担当業務 企画・開発・運用・問い合わせの割合
内製範囲 自社で開発するのか外部委託するのか
ベンダー管理 進捗・見積・契約などを担当するか
インフラ サーバー・ネットワーク・クラウドの担当範囲
ユーザー対応 ヘルプデスク業務の割合
障害対応 夜間・休日・オンコールの有無
勤務場所 本社・拠点・グループ会社への対応
将来の役割 IT企画・PM・セキュリティなどへ広げられるか

特に「開発する社内SE」なのか確認する

開発を続けたい人は、ここを曖昧にしないでください。

社内SEでも、自分でコードを書く会社とは限りません。

むしろ、開発を外部ベンダーへ委託している場合があります。

そこで、内製範囲と自分の担当予定業務を確認します。

客先常駐を離れたいなら勤務地も確認する

また、自社勤務を希望しているなら勤務地を具体的に聞きます。

本社勤務でも、各拠点への訪問が発生する場合があります。

さらに、グループ会社のIT支援を担当する求人もあります。

そのため、「社内SE」という名称だけで勤務形態を判断しないでください。

社内SE求人の面接で聞いておきたい逆質問

面接は、応募者が仕事内容を確認する機会でもあります。

そこで、入社後の役割が分かる質問を用意しましょう。

仕事内容を確認する質問

  • 入社後、最初に担当する可能性が高い業務を教えてください
  • 企画・開発・運用・問い合わせ対応の割合を教えてください
  • システム開発はどの程度内製していますか
  • 外部ベンダーとはどのように役割を分担していますか

チーム体制を確認する質問

  • 情報システム部門の人数と役割分担を教えてください
  • インフラとアプリケーションは担当が分かれていますか
  • 入社後の引き継ぎや教育はどのように行いますか
  • 利用部門との打ち合わせには誰が参加しますか

働き方を確認する質問

  • 夜間や休日の障害対応はありますか
  • オンコールや当番制度はありますか
  • 他拠点への出張はどの程度ありますか
  • システム更改時の勤務体制を教えてください

SESから社内SEへ転職する職務経歴書の書き方

職務経歴書では「客先常駐していたこと」自体を強く説明する必要はありません。

まず、応募求人と関係する業務を見つけます。

案件名より担当した仕事を前へ出す

弱い書き方

金融系システムの運用保守案件に3年間参画。

改善例

金融系システムの運用保守を担当。障害一次対応、ログ調査、アカウント管理、手順書改訂まで経験。

利用者や顧客との接点を書く

また、社内SEでは利用部門との連携が発生する求人があります。

そこで、問い合わせ対応や仕様確認などの経験を整理してください。

ただし、直接顧客対応をしていない場合は事実どおりに書きます。

改善した経験を1つ入れる

さらに、定型作業だけで終わらせないことも大切です。

たとえば、手順書の改善があります。

また、アラート確認方法の標準化や問い合わせ記録の整理も考えられます。

その結果、主体的に動いた経験を伝えやすくなります。

SESスキルシートも社内SE転職へ活用する

転職用の職務経歴書を作る前に、過去案件を整理すると作業しやすくなります。

そこで、SESスキルシートを経歴の棚卸しに使う方法があります。

案件ごとに技術と担当工程を分ける

まず、期間と案件概要を書きます。

次に、担当工程、役割、技術を整理します。

さらに、障害対応や改善経験も追加してください。

その後、社内SE求人と関係する部分を職務経歴書へ移します。

SESから社内SEへ転職する志望動機の作り方

志望動機で避けたいのは、「客先常駐を辞めたいから社内SE」という説明です。

本音として客先常駐を離れたい気持ちがあっても構いません。

ただし、応募先で実現したい仕事まで説明します。

志望動機は3段階で作る

  1. SESで得た経験
    運用、開発、インフラ、顧客対応などを整理します。
  2. 今後広げたい役割
    社内利用者の課題解決やシステム改善などへつなげます。
  3. 応募企業との接点
    求人に書かれた担当業務と自分の経験を結び付けます。

運用保守から社内SEを目指す志望動機例

志望動機例

現職ではSESエンジニアとして、業務システムの運用保守を3年間担当してきました。

主に障害一次対応、ログ調査、問い合わせ対応、手順書の改訂を経験しています。

その中で、障害へ対応するだけでなく、利用者の声を継続的に確認しながらシステム環境を改善する仕事へ関わりたいと考えるようになりました。

御社では情報システム部門が社内システムの運用から改善まで担当しているため、これまでの運用経験を生かしながら担当範囲を広げたいと考え志望しました。

インフラSESから社内SEを目指す志望動機例

志望動機例

これまでLinuxサーバーとAWS環境の運用を中心に経験してきました。

また、障害対応、設定変更、アカウント管理にも携わっています。

今後は個別の案件だけでなく、一つの企業のIT基盤を継続して担当したいと考えています。

そこで、インフラ運用の経験を生かしながら、クラウド環境の改善や社内IT基盤の整備まで関われる御社を志望しました。

開発SESから社内SEを目指す志望動機例

志望動機例

現職ではJavaを使った業務システムの追加開発を担当しています。

実装だけでなく、不具合調査や利用部門からの仕様確認にも携わってきました。

その経験から、システムを作るだけでなく利用者の課題を継続して改善する仕事へ関心を持つようになりました。

御社では社内業務システムの改善を情報システム部門が担当しているため、開発経験を生かして業務改善へ関わりたいと考えています。

「客先常駐を辞めたい」を転職理由でどう伝える?

SESから社内SEへ転職する人の中には、客先常駐への不満がある人もいるでしょう。

ただし、そのまま不満だけを話すと次の目的が見えません。

勤務場所ではなくキャリアの違いへ変える

避けたい回答

客先常駐に疲れたので、自社勤務の社内SEへ転職したいです。

改善例

複数の顧客環境で運用を経験したため、今後は一つの企業のシステムへ継続して関わり、利用部門の課題改善まで担当したいと考えています。

SESで得た経験を否定しない

また、「SESでは何も成長できなかった」と言う必要はありません。

複数環境への適応力を身につけた人もいるでしょう。

さらに、顧客や他社メンバーとの連携経験もあります。

そのうえで、次に積みたい経験を伝えると一貫性が出ます。

SESから社内SEへの面接で準備したい質問

社内SEの面接では、技術経験だけでなく社内利用者との関わりも確認される可能性があります。

そこで、過去の経験を具体例で準備してください。

「なぜ社内SEなのですか?」

まず、客先常駐を離れたいという答えだけにしません。

自社システムへ継続して関わりたい理由を説明します。

回答例

複数案件で運用と障害対応を経験する中で、システムを安定させるだけでなく、利用者の課題を把握して改善まで継続して担当したいと考えるようになりました。

そのため、一つの企業のIT環境へ中長期で関われる社内SEを志望しています。

「利用者から難しい要望を受けたらどうしますか?」

この質問では、すぐに「できません」と返さないことが重要です。

まず、要望の背景と目的を確認します。

次に、技術面や費用、期間を整理します。

そのうえで、代替案があれば提示する流れを説明します。

「障害発生時はどう対応しますか?」

運用保守経験者は、実際の対応手順を材料にできます。

たとえば、影響範囲、ログ、直前の変更を確認します。

さらに、自分で解決できない場合のエスカレーションまで説明しましょう。

「ベンダーとの調整経験はありますか?」

経験があれば、進捗確認や仕様調整などを具体化します。

一方、経験がなければ無理に作る必要はありません。

その場合は、顧客や他チームとの調整経験を事実の範囲で伝えます。

SESから社内SEへ転職するとき避けたい3つの思い込み

社内SEは魅力的に見えやすい職種です。

しかし、イメージだけで転職すると別のミスマッチが起こります。

1.社内SEなら開発できると思う

会社によっては、開発を外部ベンダーへ委託しています。

その場合、自分の仕事は要件整理やベンダー管理が中心になることがあります。

そこで、コードを書き続けたい人は内製範囲を確認してください。

2.社内SEなら問い合わせ対応がないと思う

一方、社内利用者のサポートを担当する求人もあります。

PC、アカウント、業務システムの質問に対応することもあります。

そのため、ヘルプデスク業務の割合を聞いておきましょう。

3.社内SEなら働き方が必ず安定すると思う

障害やシステム更改では、通常と異なる勤務が発生する場合があります。

また、会社によっては複数拠点を担当します。

したがって、残業、休日対応、出張なども個別に確認してください。

SES案件ガチャを離れたい人ほど社内SE求人を確認する

案件ガチャへの不安から社内SEを選びたい人もいるでしょう。

ただし、「案件が変わらないこと」だけを転職目的にしないでください。

次の会社で何を積み上げたいか決める

まず、3年後に持っていたい経験を考えます。

たとえば、クラウド基盤の設計があります。

また、システム企画やベンダー管理を経験したい人もいるでしょう。

そのうえで、求人の担当業務と照らし合わせます。

求人名ではなく配属後の仕事を見る

さらに、「社内SE」「情シス」という名称だけで判断しません。

最初の担当業務を確認してください。

また、将来的な異動や役割変更も聞きます。

SESから社内SEへ転職する5ステップ

転職活動は、いきなり求人へ応募するより順番を決めると整理しやすくなります。

  1. SES経験を案件単位で棚卸しする
    期間、工程、技術、役割、改善経験を整理します。
  2. 目指す社内SEのタイプを決める
    インフラ、業務システム、ITサポート、IT企画などへ分けます。
  3. 不足している経験を確認する
    求人票を見ながら、現在の経験との差を確認します。
  4. 職務経歴書と志望動機を作る
    SES経験と応募先で求められる仕事を結び付けます。
  5. 仕事内容を確認してから応募する
    内製範囲、問い合わせ、障害対応、勤務地まで確認します。

転職先を決める前に優先順位も整理する

また、希望条件を全部同じ優先度にしないことも大切です。

まず、仕事内容を決めます。

次に、年収や勤務地、リモート条件などを整理します。

その結果、求人ごとの比較がしやすくなります。

厚生労働省のマイジョブ・カードでは、仕事で大切にしたい価値観や強み、将来像を整理できます。

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社内SEだけに絞る前にIT求人を比較する

客先常駐を離れたい場合でも、転職先を社内SEだけに限定する必要はありません。

仕事内容によっては自社開発や受託開発が希望に合う場合もあります。

まず「何をしたいか」を基準にする

たとえば、自分で開発を続けたいなら自社開発も候補です。

一方、利用部門との調整やIT企画へ進みたいなら社内SEが合う場合があります。

そこで、会社の名前や職種名より仕事内容を比較してください。

現在のSES経験から、社内SEだけでなく自社開発やSIerなども含めて次のキャリアを比較したい場合は、ITエンジニア向けの転職支援を利用する方法もあります。

TechGoで現在の経験から選べるIT求人を確認する

※求人紹介、選考通過、年収アップを保証するものではありません。支援内容は経験や希望条件によって異なります。

IT求人を幅広く比較する方法もある

また、社内SEを含めてIT・Web系の求人を比較したい人もいるでしょう。

その場合は、自分が避けたい条件を最初に整理しておきます。

たとえば、客先常駐の有無、担当工程、夜間対応などです。

GeeklyのIT転職支援内容を確認する

※紹介可能な求人や支援内容は、経験、希望職種、勤務地、採用状況などによって異なります。

SESから社内SEへ転職する前のチェックリスト

応募する前に、次の項目を確認してください。

  • 社内SEへ転職したい理由を説明できる
  • 客先常駐を離れることだけが目的になっていない
  • 運用・開発・インフラ経験を整理した
  • 問い合わせや顧客対応の経験を確認した
  • 改善した経験を1つ以上整理した
  • 希望する社内SEのタイプを決めた
  • 内製と外注の割合を確認した
  • ヘルプデスク業務の割合を確認した
  • 夜間・休日対応の有無を確認した
  • 勤務地と拠点対応を確認した
  • 入社直後の担当業務を確認した
  • 将来的に担当できる仕事も確認した

元人事の視点

SESから社内SEへ転職するときは、SES経験をゼロからやり直す必要はありません。

重要なのは、これまでの経験を社内SEの仕事へ翻訳することです。

また、「社内SEになりたい」ではなく「社内SEとして何を担当したいか」まで決めてください。

SESから社内SEへ転職する人のよくある質問

Q1.運用保守しか経験がなくても社内SEへ転職できますか?

求人の仕事内容と経験が合えば検討できます。まず、障害対応、ログ調査、アカウント管理、問い合わせ対応などを整理してください。また、インフラ運用型やITサポート型など、現在の経験と接点がある求人から確認すると比較しやすくなります。

Q2.社内SEなら客先常駐はありませんか?

職種名だけでは断定できません。自社拠点で働く求人もありますが、グループ会社や各事業所への対応が発生する場合があります。そのため、勤務地、出張、常駐の有無を求人ごとに確認してください。

Q3.社内SEならプログラミングできますか?

会社によって異なります。内製開発を行う会社もあれば、開発を外部ベンダーへ委託する会社もあります。そのため、開発を続けたい場合は内製範囲と担当予定業務を確認してください。

Q4.ヘルプデスク経験は社内SE転職で使えますか?

利用者対応が含まれる求人では経験との接点があります。単に「問い合わせ対応」と書かず、状況確認、一次切り分け、解決方法の案内、エスカレーションなどへ分けて整理してください。

Q5.社内SEへ転職すれば年収は上がりますか?

必ず上がるとは限りません。給与は経験、担当業務、役職、企業の給与制度などで変わります。そのため、年収だけでなく基本給、賞与、固定残業代、担当範囲まで確認してください。

Q6.社内SEへの志望動機で「客先常駐を辞めたい」と言ってもいいですか?

転職のきっかけとしては構いません。ただし、それだけで終わらせず、一つの企業のシステムへ継続して関わりたい理由や、利用部門の課題改善へ関わりたい理由まで説明してください。

Q7.SESから社内SEと自社開発のどちらを選ぶべきですか?

今後担当したい仕事で比較してください。自分で開発を続けたい場合は自社開発が合うことがあります。一方、社内IT基盤、利用部門との調整、IT企画などへ関心がある場合は社内SEも候補になります。

まとめ|SESから社内SEへ転職するなら仕事内容から選ぶ

SESから社内SEへ転職するときは、客先常駐を離れることだけを目的にしないことが重要です。

まず、これまでのSES経験を整理します。

次に、社内SEとして担当したい仕事を決めます。

さらに、求人ごとの仕事内容と照らし合わせてください。

  • 運用保守経験は障害対応や改善まで整理する
  • インフラ経験は設計・構築・運用を分ける
  • 開発経験は利用者課題との接点も伝える
  • 顧客対応や調整経験も材料にする
  • 社内SEという職種名だけで判断しない
  • 内製と外注の割合を確認する
  • ヘルプデスク業務の割合を確認する
  • 夜間対応や勤務地も確認する
  • 志望動機は次に実現したい仕事へつなげる
  • 自社開発やSIerも含めて仕事内容を比較する

つまり、「SESを辞める」ことがゴールではありません。

そのうえで、次の職場で何を積み上げるのかを基準に転職先を選びましょう。

SES・ITエンジニアの関連記事

※「社内SE」は企業によって職務範囲が異なります。本記事の仕事内容や例文は一般的な整理例です。応募時は、実際の求人票、配属予定部署、担当範囲、勤務条件をご確認ください。また、経験していない技術や業務を職務経歴書・面接回答へ追加しないようにしてください。

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