求人票に「有給取得率80%」と書かれていると、休みやすい会社に見えますよね。ただ、その数字だけで働きやすさを判断してよいのか、迷う人もいるでしょう。
有給取得率が高い会社は、休みを取りやすい傾向があります。しかし、計算方法や部署ごとの差によって、実感と違うこともあります。そこで、有給取得率の見方と、求人で確認したい点を紹介します。
有給取得率とは
有給取得率は、付与された有給休暇のうち、実際に取った日数の割合です。例えば、20日付与されて10日取った場合、取得率は50%になります。
取得率と取得日数の違い
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| 取得率 | 付与日数のうち、取った割合 |
| 平均取得日数 | 1年間に取った日数の平均 |
取得率だけを見ると、付与日数の少ない会社のほうが高く出ることがあります。そのため、平均取得日数もあわせて確認すると判断しやすくなります。
なお、法律では、年10日以上の有給が付与される人に年5日の取得が義務づけられています。つまり、最低限の取得はどの会社でも求められているのです。
有給取得率が高い会社の特徴
- 休みの予定を早めに共有する仕組みがある
- 一人に仕事が集中しないよう分担している
- 上司も有給を取っている
- 計画的に休みを取る日を決めている
特に、上司が休んでいる職場では、部下も休みを申請しやすくなります。
有給取得率の数字で注意したいこと
部署によって差がある
求人票の取得率は、会社全体の平均であることが多いです。そのため、配属予定の部署では取りにくいこともあります。
計画的付与が含まれている
会社が日にちを決めて一斉に取らせる計画的付与を行っている場合、取得率は高く出ます。一方で、自分の好きな日に取れる日数は少なくなることがあります。
数字の時期が古い
数年前の数字が載ったままの求人もあります。そこで、いつの時点の数字かを確認しておきましょう。
面接で有給の取りやすさを聞く方法
有給について質問すると、休みばかり気にしている印象を与えないか心配になるかもしれません。とはいえ、聞き方を工夫すれば問題ありません。
聞き方の例
「配属予定のチームでは、休みはどのように調整されていますか。」
「長期休暇を取る方は、どのくらいいらっしゃいますか。」
このように、働き方を知りたいという姿勢で聞くと自然です。
残業時間や年間休日とあわせて見る
有給取得率は、働きやすさを判断する材料の一つにすぎません。例えば、残業時間や年間休日とあわせて見ると、全体像がつかみやすくなります。
残業時間の目安は月残業20時間がどのくらいかを解説した記事で、年間休日の見方は年間休日120日は多いかを解説した記事で紹介しています。
有給取得率でよくある質問
有給取得率は何%なら高い?
一般的には、取得率が高いほど休みやすい職場と考えられます。とはいえ、業界によって差が大きいため、同じ業界の求人と比べるのがおすすめです。
求人票に取得率が書かれていない場合は?
書かれていない場合は、面接や内定後の面談で聞いてみましょう。また、平均取得日数で答えてもらえることもあります。
入社してすぐ有給は使える?
有給休暇は、一般的に入社から6か月後に付与されます。ただし、入社時に付与する会社もあるため、条件を確認しておきましょう。
有給を取りやすい職場を見分けるヒント
数字以外にも、有給の取りやすさを見分けるヒントがあります。例えば、面接や職場見学で次の点を確認してみましょう。
- 休みの予定を共有する仕組みがあるか
- 担当者が休んだときの代わりの体制があるか
- 長期休暇を取った人の例があるか
特に、担当者が休んでも仕事が回る体制がある職場は、休みを取りやすい傾向があります。逆に、一人で仕事を抱える体制では、取得率が高くても実際は休みにくいこともあります。
このように、数字と職場の体制をあわせて確認することが大切です。
有給休暇の取り方で知っておきたいこと
有給休暇を取るときは、早めに上司へ相談するのが基本です。特に、長期の休みを取る場合は、1か月以上前に伝えておくと調整しやすくなります。
また、休む前に仕事の進み具合を共有しておきましょう。そうすれば、休んでいる間に周りが困ることを防げます。
なお、会社は業務に大きな支障がある場合に限り、時期を変えるよう求めることができるとされています。とはいえ、理由を説明せずに取得を断られるのは適切ではありません。困ったときは人事に相談しましょう。
有給休暇は、働く人に認められた大切な権利です。求人を選ぶ段階で取りやすさを確認しておくことは、長く働き続けるための準備といえます。数字だけで判断せず、職場の雰囲気や体制まで見て選びましょう。気になる点は、内定後の面談でまとめて確認しておくと安心です。
まとめ|有給取得率は日数と部署の差もあわせて見る
- 有給取得率は、付与日数のうち取った割合
- 平均取得日数もあわせて確認する
- 部署ごとの差や計画的付与に注意する
- 残業時間や年間休日とあわせて判断する

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