求人票を見ていて、試用期間中だけ給料が低い会社に気づくことがあります。もし、本採用後より月給が少なく書かれていると、応募してよいか迷いますよね。
試用期間中の給料が低い設定は、珍しいものではありません。大切なのは、差額と期間、本採用の条件が明確かどうかです。そこで、この記事では採用側の事情と、応募前に確認したい点を整理します。
求人の試用期間中だけ給料が低いのはよくあること
試用期間を設ける会社は多く、その間の給与を別に決める会社もあります。一般的には、最低賃金を下回らなければ設定自体は可能です。
ただし、低い理由や差額は会社によって大きく違います。数千円の差なのか、手当が丸ごと出ないのか。ここで判断が分かれます。
会社が試用期間の給料を分ける主な理由
- 仕事への適性を見極める期間としている
- 研修中で、まだ現場の業務を担当しない
- 役職手当や資格手当を本採用後に付ける
人事の立場から見ると、研修期間と給与体系を合わせている会社が多い印象です。よって、理由そのものより、説明が具体的かどうかを見てください。
応募前に求人票で確認したい4つのポイント
試用期間の給料は、求人票の小さな注記に書かれていることがあります。特に、次の4点を見ていきましょう。
1. 試用期間の長さ
3か月から6か月程度が多いものの、会社によって異なります。「延長あり」と書かれている場合は、延長の条件も確認しましょう。
2. 本採用後との差額
差額が大きいほど、入社直後の生活費に影響します。また、手取りで考えると、その差はさらに大きく感じるはずです。
もし、引っ越しなどで出費が増える人は、試用期間中の金額で生活できるか先に計算しておくと安心です。
3. 下がるのが基本給か手当か
基本給が低いのか、手当が出ないのかで意味が変わります。特に、残業代や賞与の計算に関わるのは、主に基本給です。
月給に何が含まれているかは、求人票の年収・月給表記で見落としやすいポイントで整理しています。
4. 試用期間中の雇用形態
試用期間中だけ契約社員とする会社もあるので、正社員と同じ契約なのか、別の契約なのかを確かめてください。
応募しやすい求人と慎重に見たい求人
求人票の書き方から、ある程度の傾向は読み取れます。次の表を目安にしてください。
| 見るポイント | 応募を検討しやすい | 慎重に確認したい |
|---|---|---|
| 差額 | 差が小さく内訳も明確 | 本採用後と大きく違う |
| 期間 | 長さが明記されている | 長さや延長条件の記載がない |
| 説明 | 理由と内訳が具体的 | 質問しても回答が曖昧 |
求人だけで分からない点は面接や内定時に確認する
求人票の記載は、あくまで募集時点の情報です。よって、正式な条件は、内定時の労働条件通知書や雇用契約書で確認します。
確認したい書類
求人票:募集時点の給与と試用期間
労働条件通知書:入社時の正式な給与
就業規則:試用期間の延長や本採用の基準
面接では、条件交渉のような言い方を避けると角が立ちません。確認の形で尋ねると自然です。
面接での聞き方の例
「試用期間中と本採用後で、給与の内訳に違いはありますか。」
「本採用の判断は、どのような点を基準にされていますか。」
書面と求人票の内容が違うときは、承諾前に必ず確認しましょう。口頭の説明だけで承諾しないことが大切です。
試用期間中に合わないと感じた場合
条件に納得して入社しても、仕事が合わないと感じることはあります。試用期間中でも、退職の手続き自体は可能です。
辞めるかどうか迷ったときの考え方は、試用期間中に辞めたいときの判断基準にまとめています。
試用期間の給料についてよくある質問
試用期間中も社会保険に加入できますか
多くの会社では、試用期間中も社会保険に加入します。加入するかどうかは、試用期間かではなく働き方で決まるためです。
求人票に「社会保険完備」とあっても、加入の時期は念のため確認しましょう。入社日から加入するのが一般的です。
試用期間中に残業代は出ますか
試用期間中でも、残業をすれば残業代の支払い対象になります。研修中だからといって、残業代が出ないわけではありません。
固定残業代がある会社では、試用期間中の扱いも確認しておくと安心です。
試用期間が延長されることはありますか
就業規則に延長の定めがあれば、延長されることがあります。延長の間も、試用期間の給料が続く点に注意しましょう。
延長の条件や上限は、内定時に確認しておくと後で慌てずに済みます。
本採用後に給料が上がらないことはありますか
本採用の基準を満たせば、通常は求人票どおりの給料になります。ただ、評価によって金額が変わる会社もあります。
本採用後の月給が幅で書かれている場合は、どの金額から始まるのかを聞いておきましょう。
まとめ|試用期間の給料は差額と期間で判断する
- 試用期間中だけ給料が低い求人は珍しくない
- 差額・期間・下がる項目の3点を確認する
- 延長条件と雇用形態も見落とさない
- 正式な条件は労働条件通知書で確かめる
金額だけで応募をやめる必要はありません。条件の説明が明確な会社かどうかを、判断材料にしてください。

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